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先生のおはなし

2025.06.06

子どもが発熱したときの対応について|厚別区の小児科の発熱外来

お子さまが突然熱を出すと、保護者の方はとても不安に感じられると思います。特に、初めての発熱や夜間・休日の発熱では、「受診したほうがいいのか」「朝まで様子を見て大丈夫か」と悩まれる方も少なくありません。
この記事では、厚別区大谷地の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」より、お子さまの発熱時にご家庭でできる対応や受診の目安、夜間・休日の対処法などをわかりやすくご紹介します。

発熱とは?何度からが「発熱」?

小児においては、一般的に体温が37.5℃以上ある状態を「発熱」と呼びます。38℃以上になると「高熱」とされることが多く、体がウイルスや細菌と戦っているサインでもあります。発熱そのものは体の防御反応であり、すぐに下げる必要があるとは限りません。

ただし、以下のようなポイントを一緒に観察することが大切です。

  • けいれんなどの有無
  • 呼吸や意識の状態
  • 水分摂取や食欲の有無

ご家庭での基本的な対応ポイント

お子さまが発熱した際、ご家庭でできるケアとしては以下の点が挙げられます。

水分補給をしっかりと
脱水を防ぐため、少しずつでもこまめに水分を与えましょう。母乳やミルク、経口補水液(OS-1など)も有効です。食べられない時はリンゴジュースなどの糖分をふくむ飲み物も有効です。

無理せずできるだけ食べてもらう
食欲があれば食事、離乳食は普段通りでもよいです。食欲がないときは、食べやすいものでよいので(おかゆ・うどん等)無理しない程度に食べさせてください。小さいお子さんはゼリーなどでもよいです。

室内環境を整える
室温は20〜25℃、湿度は40〜60%が目安。布団をかけすぎず、汗をかいたら着替えを。

安静に過ごす
過度に動かず、静かな環境でゆっくり休ませてください。

解熱剤の使用について
基本的には37℃台後半では使用するメリットは多くありません。38℃~38.5℃台を超えるのが使用の目安です。ただしそれ以上の発熱でも特にぐったりしておらず、飲食に問題ない、もしくは夜ですやすや寝ている場合は必ずしも使用しなくても問題はありません。熱の高さより「つらそうかどうか」を判断基準にしましょう。40℃を超える発熱では解熱剤を適正な量で使用しても38℃~39℃までしか下がらないことも多いですが、効果がない訳ではなく、多少熱が下がった方が飲食が進みやすいので、少しでも下がった際に食べたり飲んだりを勧めてあげてください。

受診の目安

日中の診療中の時間帯であれば、発熱のお子さんは随時受け付けておりますので、お気軽にご相談下さい。

夜間・休日に発熱したときの対応は?

夜間や休日に発熱が起きた場合、保護者の方は特に不安が強まることと思います。以下のような判断基準を参考にしてください。

様子を見てもよいケース(緊急性が低い)

・熱はあるが、元気もあり水分が取れている
・機嫌がよく、いつも通り眠れている
・発熱から12〜24時間以内で他の症状が強くない
このような場合は、翌朝に小児科を受診することで十分なことが多いです。

すぐに相談・受診すべきケース

・生後3か月未満で38℃以上の発熱
・反応が鈍い、意識がはっきりしない
・呼吸が苦しそう・速い・唇が青い
・けいれんを起こした
・夜間でも様子がどんどん悪くなる

夜間・休日の相談先

8000(小児救急電話相談)
北海道内からは、夜間・休日の子どもの体調について看護師・医師に相談できます。

札幌市救急安心センターさっぽろ(24時間対応)
→☎ 011-272-7119
 緊急受診の必要性を判断するサポートがあります。

当院での発熱時の対応について|大谷地のびやか子どもクリニック

大谷地のびやか子どもクリニックでは、お子さまの発熱を含む急性疾患についても随時診療を行っております。

発熱の方の受診について

できるだけ待ち時間を短くし、感染拡大防止など、皆さまに安心してご来院いただけるよう、以下の点にご協力をお願いいたします。

Web予約とWeb問診の事前入力
 → 混雑緩和・待機時間短縮のため、ご活用ください。
※現在、インフルエンザ疑い、新型コロナ感染症疑いの方は、検査を別室待機で行っております。診断確定後は外待合の使用(冬季は換気の問題で寒いことも多く、温かい服装でいらしてください)をお勧めすることもありますのであらかじめご了承ください。
※混雑状況によりお待たせする場合がございますが、安全な診療のため何卒ご理解ください。

最後に|「落ち着いて対応できるために、知っておきたいこと」

発熱は、子どもにとっても、見守るご家族にとっても、落ち着かない出来事だと思います。でも、「どうすればいいか」の目安を知っているだけでも、気持ちは少しラクになるものです。基本的な対応のポイントと受診の目安をあらかじめ知っておくことで、いざというときに落ち着いて行動できるようになります。
ご不安なことがあれば、おひとりで抱えずに、どうぞお気軽に当院へご相談ください。地域のかかりつけ医として、皆さまのお子さまの健やかな成長を支えてまいります。

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