子どもの便秘にお悩みの方へ

「毎日出ていたうんちが急に出なくなった」「排便のたびに痛がって泣いてしまう」そんなお子さまの便秘に悩む保護者の方は、実はとても多くいらっしゃいます。便秘は放置してしまうと、排便への恐怖心や食欲低下、腹痛の原因になることもあり、早めの対応が大切です。厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、小児の便秘に対して医学的根拠に基づいた診療を行い、生活習慣の見直しや必要に応じた内服治療を通して、お子さまが安心して毎日を過ごせるようサポートしています。本記事では、便秘の原因、家庭でできる対策、受診の目安などについて、保護者の方にもわかりやすくご紹介します。
子どもの便秘とは?
小児における便秘とは、便が滞った,または便がでにくい状態を指しますが、以下のような状態の有無も参考になります。
- 排便の回数が週2回以下
- 排便のときに強くいきむ、痛がる
- 便が硬くて出にくい
- 下着に少量の便がつく(漏れてしまう)
- トイレが詰まるくらい大きな便がでる
年齢や食生活、排便習慣によっても個人差がありますが、これらの症状が続く場合は「便秘」と考え、適切な対応が必要です。
子どもの便秘の主な原因
- 水分・食物繊維の不足
- 排便を我慢してしまう習慣(特に園や学校で)
- 生活リズムの乱れ(朝食を抜く、睡眠不足など)
- トイレトレーニングのストレス
- 病気によるもの(ごくまれに甲状腺機能低下症や腸の疾患など)
原因によって対策も異なるため、お子さまの生活背景を丁寧に確認することが大切です。
ご家庭でできる便秘対策
1. お腹をあたためてマッサージ
- 寝かせて、手のひらでおへそを起点に時計回り(「の」の字)に優しくさすります。
- 腹巻(はらまき)で腹部を冷えから守ることも効果的です。
2. 水分をしっかりとる
- 就寝中に脱水しやすいため、起床直後や食後、運動後などにこまめに水や白湯を飲む習慣をつけましょう 。
- 乳幼児には湯冷ましや薄めた柑橘・リンゴジュース(大さじ1〜2杯)も有効です。
3. 食事内容を工夫する
- 食物繊維(野菜・海藻・芋・豆・果物)を意識的に摂取しましょう。量の目安は「年齢+5g/日」程度 。
- 発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)や乳酸菌飲料を取り入れ、腸内環境を整えます 。
4. 排便の習慣づけ
- 朝ご飯とトイレタイムをゆったり取れる時間帯を作ることで、自然な“排便スイッチ”を刺激できます。
- 初期段階では、「トイレに座るだけでもOK」「出たら褒める」など、成功体験を重ねて自信を育てます。
5. 赤ちゃんにできる運動
- 寝かせた状態で、足を軽く持ち自転車を漕ぐように動かすことで腸を刺激。
- 腹ばい遊び(うつぶせで遊ぶ)で腹筋を使い、自然な排便リズムを促します。
6. 便の記録をつける
- 便日誌やシール表を活用して、回数・形・硬さを記録すると状態把握に役立ちます 。
- 便の状態を客観的に把握することで、かかりつけ医への相談材料にもなります。
小児便秘の治療について
当院では、必要に応じて以下のような治療を行っています。
- 浣腸・座薬による排便補助
- 内服薬(モビコール・酸化マグネシウム・ラクツロース等)で便を柔らかくする
- 生活習慣の見直しと継続的なサポート
薬を使用する場合も、お子さまの状態に応じて無理なく進めていくことを大切にしています。急にやめず、医師の指導のもと継続することが改善への近道です。
こんなときはご相談ください
- 3日以上排便がない
- 排便時に毎回泣く・怖がる
- 繰り返しおなかが痛くなる
- 食欲や元気がない
- 便に血が混じっている
「様子を見ていたけど、やっぱり心配…」というときも、遠慮なくご相談ください。
大谷地のびやか子どもクリニックの便秘診療
当院では、小児便秘の診療にあたって以下のような姿勢を大切にしています。
- お子さまの心に寄り添う丁寧な診察
- 継続的なサポートを意識したフォロー体制
- 生活習慣・環境を一緒に見直すご提案
保護者の方も安心してご相談いただけるよう、診療時にはわかりやすい説明を心がけています。
まとめ
子どもの便秘は、早めの対応が改善への第一歩です。お子さまの便秘にお悩みの方は、厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」へお気軽にご相談ください。お子さまの健康な毎日を、一緒に支えてまいります。