3歳から推奨される予防接種|日本脳炎ワクチンについて

「日本脳炎ってどんな病気?」
「本当に北海道でも必要なの?」
「副反応が心配…」
そんな不安や疑問をお持ちの保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、お子さまが健康に成長するために必要な予防接種について、わかりやすく丁寧にご説明し、安心して接種していただけるようサポートしています。3歳から始まる日本脳炎ワクチンについて、目的や接種時期、注意点などをわかりやすくご紹介します。
日本脳炎ワクチンとは?
日本脳炎は、主に夏に蚊を介して感染するウイルス性の脳炎です。感染すると高熱、けいれん、意識障害などの重い症状が現れることがあり、後遺症が残る可能性もあるため、予防がとても重要です。
日本脳炎ウイルスを保有する蚊(主にコガタアカイエカ)によって媒介されます。北海道では発症例は多くないものの、国内外の移動の影響も考慮し、厚生労働省では全国での予防接種を推奨しています。
接種のタイミングとスケジュール
1期(初回と追加)
対象年齢:3歳~7歳半未満
接種回数:計3回(初回2回+追加1回)
初回:3歳になったら2回(6~28日間隔)
追加:4歳ごろに1回
2期
対象年齢:9歳~13歳未満
接種回数:1回(小学校4年生ごろ)
※いずれも定期接種の対象であり、公費で受けることができます(無料)。
※対象年齢を過ぎると定期接種の対象外となるため、スケジュールに沿った接種が重要です。
※小児科学会では日本脳炎流行地域に渡航・滞在する小児など、いくつかの地域条件で生後6か月から日本脳炎ワクチンの接種を開始することを推奨しています。北海道はこのような地域に該当しませんが、道外、海外への転居が決まっている0歳児の方などは適宜ご相談ください。
北海道・札幌市でも必要なの?
「北海道は日本脳炎のリスクが低いと聞いたけど、本当に打つ必要があるの?」というご質問をいただくことがあります。
実際、北海道では感染の報告はない状況が続いていますが、将来的に他の地域へ旅行や転居する可能性、地球温暖化による蚊の分布変化などを考慮し、札幌市を含む全国の自治体で定期接種が実施されています。定期接種の対象年齢内に、しっかり予防をしておくことが大切です。
接種時の注意点
日本脳炎ワクチンは皮下接種(腕や太ももの皮膚の下)で行います。一般的な副反応としては、接種部位の腫れ・赤み・一時的な発熱が見られることがあります。
重い副反応はまれですが、接種後に強いアレルギー症状(呼吸困難、じんましんなど)が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
当院での予防接種のご案内
大谷地のびやか子どもクリニックでは、毎週火曜日・金曜日の14:00〜15:00に、予防接種専用の時間帯を設けています。感染症の患者さまと接触する機会を減らし、より安心して接種を受けていただけるよう配慮しています。ワクチンの在庫状況により当日でも接種が可能な場合もございますが、できる限りお電話か受付にて事前のご予約をお願いいたします。
詳しくは予防接種ページをご確認ください。
よくあるご質問
接種後に発熱することはありますか?
はい。接種後1~2日以内に37〜38度の一時的な発熱をすることがあります。通常は1日程度で自然に下がりますが、副反応が気になる場合はご相談ください。
接種しないまま対象年齢を過ぎてしまったら?
定期接種の対象年齢を過ぎると、公費での接種はできなくなり、自費での接種となる可能性があります。お早めに医師へご相談ください。
アクセス
当院は地下鉄東西線「大谷地駅」5番出口直結のビル内にあり、雨や雪の日もスムーズにご来院いただけます。
屋上には20台分の駐車場も完備しており、お車での通院にも便利です。厚別区大谷地をはじめ、清田区・白石区・豊平区・江別市・北広島市など、近隣地域からも通院もしやすい小児科です。
最後に
3歳を迎えるお子さまにとって、日本脳炎ワクチンは将来の健康を守る大切な一歩です。今はリスクが少ない地域でも、一生のうちに感染リスクのある地域へ移動する可能性を考えれば、予防の意義は大きいといえます。
厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、すべての定期予防接種について丁寧にご説明し、保護者の方が安心して接種に臨めるようサポートしています。ご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。