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先生のおはなし

2025.05.30

生後9〜10か月健診について|離乳食や運動発達の確認ができる大切な健診

生後9〜10か月は、赤ちゃんがより活発に動き始め、心身ともに大きく成長する時期です。寝返りやおすわり、はいはい、つかまり立ちなど、日々の変化が見られる一方で、「これで合っているのかな?」と心配になることも多いかもしれません。
この時期に受けていただく「9〜10か月健診」は、発育や運動・言語の発達だけでなく、離乳食の進み具合や生活リズムについても相談できる大切な機会です。札幌市では10か月健診を市の各区の保健センターで行っており、市から日時や場所についての案内が郵送されますので、忘れずに受診されてください。
当院でも、市の10ヶ月健診とは別に「ハイハイをしたがらないので心配」「つかまり立ちが遅いのでは?」といったご相談を多くいただいており、それぞれのご家庭に合ったアドバイスを大切にしています。ここでは、厚別区大谷地の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」より、9〜10か月健診の目的や内容などをご案内します。

9〜10か月健診の目的

9〜10か月健診では、次のような視点で赤ちゃんの健康と発達を確認します。

・身長・体重・頭囲・胸囲などの発育状況
・寝返り、はいはい、おすわり、つかまり立ちなどの運動発達
・人の声や音への反応(聴覚)、目線の合い方(視覚)
・喃語や声の出し方といった言語の発達
・離乳食の進み具合やミルクとのバランス、栄養状態
・育児に関する悩みや生活リズムについてのご相談

成長発達に対する不安を解消するのはもちろんのこと、さらに詳しい検査が必要な方については精査の対象となる場合があります。

費用について

札幌市では、9~10か月児健康診査を無料で受けることができます(2025年度現在)。対象者には市から個別に案内が届き、指定の会場で受診いただけます。また、江別市・北広島市をはじめ、近隣の自治体でも同様に無料で受けられる制度が整えられています。
健診の対象時期や助成制度の詳細は、お住まいの自治体の保健センターや各市町村のホームページ等で事前にご確認ください。

こんなことが気になっていませんか?

9〜10か月は、運動もことばもどんどん発達していく時期ですが、ペースには大きな個人差があります。
当院では、市の健診とは別に、該当する月齢に近いお子さんについて以下のようなご相談をよくいただきます。

・「まだつかまり立ちをしないけれど遅いのかな?」
・「離乳食をあまり食べてくれない」
・「はいはいより先に立とうとするけど大丈夫?」
・「喃語が出ていない気がする」
・「お昼寝の時間がバラバラで困っている」

こうした不安は、ほとんどのご家庭で経験されるものです。お気軽にご相談ください。

生後9〜10か月健診に該当する時期によくある質問

Q. 離乳食がうまく進んでいないのですが、相談できますか?
A. はい、ご相談いただけます。食べムラや好き嫌い、ミルクとのバランスなどについてもお気軽にご質問ください。

Q. つかまり立ちやハイハイがまだできません。不安です。
A. 発達のスピードには個人差があります。健診では運動機能の発達状況を確認し、必要に応じてフォローや専門機関のご案内を行います。

Q. 予防接種と同じ日に受けることはできますか?
A. 保険診療で健康相談を行う場合、予防接種とは別日にお願いしておりますので、何卒ご了承ください。

持ち物リスト

当院を受診される場合、受診当日は、以下のものをご持参ください。

・母子健康手帳
・健康保険証(赤ちゃん)
・乳児医療証
・診察券
・おむつ(3〜5枚)、おしりふき、ビニール袋
・筆記用具(相談したいことを事前にメモしておくと便利です)

服装のポイント

赤ちゃんは、すぐに脱ぎ着できる前開きのベビー服や肌着がおすすめです。保護者の方も、赤ちゃんの抱っこや診察の補助がしやすい、動きやすい服装でご来院ください。

地域の皆さまへ|のびやか子どもクリニックから

9〜10か月健診は、赤ちゃんの成長とともに、日常生活の変化にも目を向ける大切な機会です。離乳食の悩みや生活リズム、発達の心配など、気になることがあれば遠慮なくご相談ください。当院では、厚別区大谷地をはじめ、清田区、白石区、豊平区、江別市、北広島市などからも多くの方にご来院いただいております。地域に根ざした小児医療の窓口として、皆さまの子育てをサポートしてまいります。

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