1歳半健診について｜ことば・行動など幼児期の発達を確認する大切な健診

1歳半（1歳6か月）は、赤ちゃんが幼児へと成長する節目の時期です。歩く、言葉がでる、表情を豊かにするなど心身ともに大きな変化が見られる時期であり、健診では発育・発達の確認とともに、育児に関する相談もできます。札幌市では1歳6か月健診を市の各区の保健センターで行っており、市から日時や場所についての案内が郵送されますので、忘れずに受診されてください。
当院でも、1歳半近くのお子さんについて「言葉が少ない気がする」「指をささないのが気になるといったご相談を受けることが多く、それぞれの発達ペースをふまえて丁寧に対応しています。
ここでは、厚別区大谷地の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」より、1歳半健診の目的や内容、当日の流れや持ち物についてご紹介します。

1歳半健診の目的

1歳半健診では、次のような点を中心に赤ちゃんの発達や生活の様子を確認します。

・身長・体重・頭囲・胸囲などの発育状況
・歩行や手先の動きといった運動機能の発達
・意味のある言葉を話せるか、指差しができるかなどの言語・認知の発達
・視覚・聴覚の反応
・歯の生え方や虫歯の有無、歯みがきの様子
・保護者の育児に関する悩みや生活リズムの相談

この時期の健診は、成長の節目を確認し、将来に向けた発達支援のきっかけにもなります。

費用について

札幌市では、1歳半健診は母子保健法に基づく定期健診として無料で受けられます。対象となるお子さまには市から受診票が送付され、公費負担で受診可能です。江別市・北広島市をはじめ、近隣自治体でも同様に無料で実施されていますが、受診票の提示が必要です。紛失や有効期限切れなどにより、一部自己負担が発生する場合もありますので、詳細は各自治体に事前にご確認ください。

こんなことが気になっていませんか？

1歳半は「できること」と「できないこと」の差が目立ってくる時期でもあり、多くの保護者の方が不安を感じるタイミングです。当院では、市の１歳半健診とは別に、近い年齢のお子さんに関して以下のようなご相談をよくお受けします。

・「まだ2語文を話さないけど大丈夫？」
・「指差しをあまりしない気がする」
・「歩くのはできるけれど、走るのがぎこちない」
・「かんしゃくやイヤイヤが増えてきて、育児が大変」

どんな小さなことでも構いません。お子さまの発達の様子に合わせて、一緒に確認していきましょう。

1歳半健診を受ける前後のお子さんによくある質問

Q. 人見知りやイヤイヤ期でうまく診察できるか不安です。
A. 当院では、お子さまの気持ちに寄り添いながら、無理のない範囲で健診を進めています。不安がある場合は、受付やスタッフに遠慮なくお知らせください。

Q. 1歳半健診では予防接種も一緒に受けられますか？
A. 保険診療で健康相談を行う場合、予防接種とは別日にお願いしておりますので、何卒ご了承ください。

Q. 言葉の発達がゆっくりでも大丈夫ですか？
A. 言葉の発達には個人差があります。健診ではお子さまの発達の様子を確認しながら、必要に応じて専門機関や支援のご案内も行っています。ご不安な点はどうぞお話しください。

持ち物リスト

受診当日は、以下のものをご持参ください。

・母子健康手帳
・健康保険証（お子さま）
・乳児医療証
・診察券
・おむつ数枚、おしりふき、ビニール袋
・筆記用具（質問事項メモなど）

服装のポイント

お子さまは、脱ぎ着しやすい前開きのベビー服や動きやすい服装がおすすめです。保護者の方も、付き添いや診察のサポートがしやすい服装でお越しください。

地域の皆さまへ｜のびやか子どもクリニックから

1歳半健診は、お子さまの成長を確認しながら、育児に関する不安や疑問を気軽に相談できる大切な機会です。ご不明な点があれば、どうぞ遠慮なくおたずねください。当院には、厚別区大谷地をはじめ、清田区、白石区、豊平区、江別市、北広島市などからも多くの方にご来院いただいています。地域に根ざした小児医療の場として、お子さまとご家族の成長を見守ってまいります。