3歳児健診について|就園前に心と体の成長を確認する大切な健診

3歳児健診(3歳6か月頃)は、乳幼児期の最後の定期健診として行われる大切な節目です。体の発育だけでなく、言葉の理解や会話の様子、集団生活に向けた社会性など、就園・就学に向けた準備の一環としてのチェックが行われます。この時期は「おしゃべりが上手になってきた」「自分の気持ちを言葉で表現できるようになった」など、お子さまの個性がさらに育ってくる時期ですが、一方で「落ち着きがない」「お友だちと遊べない」などの悩みも増えてくることがあります。札幌市では3歳児健診を市の各区の保健センターで行っており、市から日時や場所についての案内が郵送されますので、忘れずに受診されてください。
当院でも、「発音が不明瞭で心配」「言葉が少ない」といったご相談を多くいただいており、お子さまの発達やご家庭のペースに合わせた丁寧な対応を心がけています。ここでは、厚別区大谷地の「のびやか子どもクリニック」より、3歳児健診の目的や内容についてご案内します。
3歳児健診の目的
3歳児健診では、以下のような視点から心と体の発達を確認します。
・身長・体重などの身体的発育
・視力・聴力の状態(見え方・聞こえ方)
・言葉の理解や発語(名前と年齢がいえる)
・運動能力(30㎝の高さから飛ぶ、片足立ちを3秒、ボールを腕全体でキャッチなど)
・生活習慣(食事・排泄・睡眠・着替えなど)の確認
・社会性(お友だちとの関わり方、指示の理解など)
・むし歯の有無や歯みがき習慣の確認
・保護者の育児に関する悩みや疑問への対応
費用について
札幌市では、3歳児健診は公費(無料)で受けることができます。対象となるお子さまには、あらかじめ「3歳児健康診査受診票」が配布されます。また、江別市・北広島市をはじめ、近隣の自治体でも同様に無料で健診を受けられる制度が整っています。
ただし、受診票を紛失した場合や対象期間を過ぎた場合には事前に自治体の保健センターまたは公式サイトでご確認ください。
こんなことが気になっていませんか?
3歳は「できること」がぐんと広がる一方で、個人差も大きく、不安を感じやすい時期です。
当院では、以下のようなご相談を多くいただいています。
・「発音がはっきりしない・言葉が遅い気がする」
・「目を合わせて話さないことがある」
・「よく転ぶ、運動が苦手そう」
・「歯みがきを嫌がってうまくできない」
・「視力・聴力が正しく発達しているか不安」
・「落ち着きがない・じっと座っていられない」
こうした不安は、ご家庭だけで抱えずに、健診の機会にぜひご相談ください。
当日の持ち物
・母子健康手帳
・健康保険証(お子さま)
・乳幼児医療証
・診察券
・筆記用具(気になることを書いておくと安心です)
・お気に入りのおもちゃや絵本(待ち時間の対策に)
服装のポイント
お子さまは動きやすく、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。検査や診察の際に、すぐに対応できるような前開きのシャツや上下別の服が便利です。保護者の方も、付き添いや検査時の補助がしやすいよう、動きやすい服装でお越しください。
地域の皆さまへ|のびやか子どもクリニックから
3歳児健診は、就園前の大切なタイミングにお子さまの発達や健康状態を確認し、生活リズムや育児の悩みを整理できる貴重な機会です。ご不安な点や気になる行動がある場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。当院では、厚別区大谷地を中心に、清田区・白石区・豊平区・江別市・北広島市など地域の皆さまにご利用いただいています。これからも、地域の子どもたちの健やかな成長を支える場として、お手伝いしてまいります。