溶連菌感染症って何?子どもののどの痛み・症状・登園の目安

「急に38℃以上の高熱が出た」「のどを痛がってご飯が食べられない」
そんなお子さまの症状に直面したら、溶連菌感染症の可能性があります。のどの痛みや高熱に加え、イチゴ舌やリンパの腫れが特徴です。厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、迅速検査による診断と、適切な抗菌薬治療でお子さまの快適な回復をサポートします。この記事では、溶連菌感染症の症状・経過・家庭での対応・受診・登園の目安をわかりやすく解説します。
溶連菌感染症とは?(病名と特徴)
- 原因はA群β溶血性レンサ球菌(Group A Streptococcus)
- 潜伏期間は2~5日程度
- 発症すると急に高熱と強いのどの痛みが現れます
主な症状は?
- 38〜39℃以上の高熱
- のどが痛くて飲み込みがつらい
- 扁桃腺の赤み・腫れ・白苔
- イチゴ舌(舌がいちごのように赤くぶつぶつ)
- 首のリンパ節の腫れ・痛み
- 細かい発疹(猩紅熱様)が体に広がることも
- 咳・鼻水が少ないのも特徴です
どんな時に検査が必要?
- のどの痛みが強く、38℃以上の高熱がある
- 咳・鼻水がほとんどない場合は溶連菌を疑う
- 周囲で流行している場合も、症状があれば受診を検討
診断方法
- のどの奥を綿棒で拭い、迅速抗原検査(RADT)や核酸検出(ID-NOW)で約10〜15分で判定
- 陽性であれば即診断
- 陰性でも症状があれば培養検査で再確認することがあります
治療と注意点
- 抗菌薬(アモキシシリンなど)による10日間の治療が基本
- アレルギーがある場合はセフェム系やマクロライド系を使用
- 自然軽快することもありますが、合併症(リウマチ熱・腎炎など)予防のためにも治療が必要です
家庭でのケアと登園の基準
- 水分をこまめに補給し、うどんやゼリーなどの柔らかい食事を用意
- 痛みや熱には解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使用可
- 抗菌薬は必ず最後まで飲み切ること
- 登園・登校は抗菌薬開始から24時間以上経過し、全身状態がよければ可能です
受診をおすすめするケース
- 発熱、咽頭痛や周囲の流行など、疑う症状があれば受診してください。
- 夜間や休日であれば、それほど緊急性が高くないことも多く、平日の日中の外来受診をお勧めします。
まとめ
溶連菌感染症は、「のどの痛み+高熱」が目立つ子どもに多い感染症です。早期の検査と適切な抗菌薬治療により、早く元気を取り戻すことができます。厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、迅速かつ丁寧な対応でお子さまの体調回復をサポートいたします。不安な症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。