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先生のおはなし

2025.06.12

溶連菌感染症って何?子どもののどの痛み・症状・登園の目安

子どもの溶連菌感染症によるのどの痛みや発熱、登園の目安について

「急に38℃以上の高熱が出た」「のどを痛がってご飯が食べられない」
そんなお子さまの症状に直面したら、溶連菌感染症の可能性があります。のどの痛みや高熱に加え、イチゴ舌やリンパの腫れが特徴です。厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、迅速検査による診断と、適切な抗菌薬治療でお子さまの快適な回復をサポートします。この記事では、溶連菌感染症の症状・経過・家庭での対応・受診・登園の目安をわかりやすく解説します。

溶連菌感染症とは?(病名と特徴)

  • 原因はA群β溶血性レンサ球菌(Group A Streptococcus)
  • 潜伏期間は2~5日程度
  • 発症すると急に高熱と強いのどの痛みが現れます

主な症状は?

  • 38〜39℃以上の高熱
  • のどが痛くて飲み込みがつらい
  • 扁桃腺の赤み・腫れ・白苔
  • イチゴ舌(舌がいちごのように赤くぶつぶつ)
  • 首のリンパ節の腫れ・痛み
  • 細かい発疹(猩紅熱様)が体に広がることも
  • 咳・鼻水が少ないのも特徴です

どんな時に検査が必要?

  • のどの痛みが強く、38℃以上の高熱がある
  • 咳・鼻水がほとんどない場合は溶連菌を疑う
  • 周囲で流行している場合も、症状があれば受診を検討

診断方法

  • のどの奥を綿棒で拭い、迅速抗原検査(RADT)や核酸検出(ID-NOW)で約10〜15分で判定
  • 陽性であれば即診断
  • 陰性でも症状があれば培養検査で再確認することがあります

治療と注意点

  • 抗菌薬(アモキシシリンなど)による10日間の治療が基本
  • アレルギーがある場合はセフェム系やマクロライド系を使用
  • 自然軽快することもありますが、合併症(リウマチ熱・腎炎など)予防のためにも治療が必要です

家庭でのケアと登園の基準

  • 水分をこまめに補給し、うどんやゼリーなどの柔らかい食事を用意
  • 痛みや熱には解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を使用可
  • 抗菌薬は必ず最後まで飲み切ること
  • 登園・登校は抗菌薬開始から24時間以上経過し、全身状態がよければ可能です

受診をおすすめするケース

  • 発熱、咽頭痛や周囲の流行など、疑う症状があれば受診してください。
  • 夜間や休日であれば、それほど緊急性が高くないことも多く、平日の日中の外来受診をお勧めします。

まとめ

溶連菌感染症は、「のどの痛み+高熱」が目立つ子どもに多い感染症です。早期の検査と適切な抗菌薬治療により、早く元気を取り戻すことができます。厚別区の小児科「大谷地のびやか子どもクリニック」では、迅速かつ丁寧な対応でお子さまの体調回復をサポートいたします。不安な症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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